●マカ【インカ時代には不老長寿の食べ物】

マカ：ＭＡＣＡ

●ＰＲＯＦＩＬＥ（どんなもの？）

マカは、菜の花や白菜などと同じアブラナ科の、根はピンク、紫、黄色などの色で、蕪のような形をした植物です。南米ペルーのアンデス山脈の標高4000メートル前後の厳しい気候の高地で生育しています。

マカは古くインカ帝国の昔から不老長寿の食べ物として伝えれてきました。また、女性たちの貞操を守るために、インカの兵士達にはマカを食べることは禁じられていたと言う話もあります。

マカを文明社会に紹介した人が、ある村で初めてマカを知った時に、その村人達の中に老人がいないのに驚き、「なぜこの村には老人がいないのか」と尋ねたところ、「いいえ、そんなことはありません、あの人もこの人も60歳から70歳の老人ですよ」といわれさらに驚いたという話です。

それだけ村人達が年齢よりもはるかに若く見えたとのことです。

マカはアメリカでは１０年以上前から男性のパワーアップと女性の不妊にも効く若返りのサプリメントとして広く愛用されています。

マカの成分としては炭水化物が約６０％、たんぱく質が約１４％、脂質が９％で、その他にビタミン、ミネラル類を豊富に含んでいます。

また、単なる栄養効果以外にも男性及び女性の若返り、回春効果が期待されるいろいろな成分を含んでいます。

その特性をあげると以下のとおりです。

マカの特性

１．男性の生殖細胞の８０％を構成するというアルギニンや女性の不妊に効果のあるリジンというアミノ酸を豊富に含む。

２．男性及び女性の生殖器系を刺激するとされるｍａｃａｎｉａというアルカロイド成分（ｍａｃａｎｉａ１～４）が含まれている。

３．エルゴステロールといったホルモン類似の天然のステロール類が含まれており、女性の更年期障害や不妊に効果が期待されている。

●ＥＢＳ（科学的根拠は？）

作用	研究報告のポイント	著者･文献名
生殖能力増強作用	雄のラットにマカを投与し性機能の改善効果を食塩水と比べたところ、マカ投与群では、食塩水とは統計学的に差のある改善が認められ、いくつかの指標では投与量に比例した効果がみとめられたという報告があります（１）。	（１）Cicero， A F Bandieri， E Arletti ， R J-Ethnopharmacol. ; 75(2-3):225，2001
体内ホルモンへの影響	健康な男性にマカを長期間投与しても、プラセボ（偽薬）と比較して男性ホルモン（テストステロン）や女性ホルモン（エストラジオールなど）の血清中濃度に影響を与えないという報告があります（２）。マカは薬ではありませんので、ホルモンへの影響がない方が好ましいのではないでしょうか。	*（２）Gonzales GF， Cordova A， Vega K， Chung A， Villena A， Gonez C.J Endocrinol. ;176(1):163，2003* （二重盲検比較対照試験）**
性欲への影響	健康な男性にマカを長期間を投与して、性欲の自覚を検討したところ、マカ投与後に性欲の改善が認められたが、この効果は生殖ホルモンのレベルの変化などによるものではないことが分かったという報告があります（３）。	*（３）Gonzales GF， Cordova A， Vega K， Chung A， Villena A， Gonez C， Castillo S.Andrologia. ;34(6):367，2002* （二重盲検比較対照試験）**

マカーみなぎる力

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